新型コロナウイルスの影響で春季キャンプが中断
各チームが一度“解散”
メジャーリーグに開幕6月説まで浮上してきた。米大リーグ機構(MLB)は13日(日本時間14日)、選手会とアリゾナ州で会議を行い、新型コロナウイルスの影響で春季キャンプを中断することを発表した。
各選手にはキャンプ地残留、本拠地で調整、帰宅の3つの選択肢が与えられた。これにより各チームが一度“解散”することになった。トランプ大統領は「国家非常事態」を宣言。見通しがつかなくなり、開幕も大幅に遅れる可能性が浮上してきた。
メジャーリーグの開幕日は不明。日本プロ野球(NPB)では無観客ながらオープン戦を行っているため、開幕日が決まればすぐに対応できる。だが、メジャーではチームが解散になり、オープン戦が中止。協議では開幕日決定後、選手に2~4週間の準備期間が必要とした。30球団が十分な調整を行うことを想定すれば、現地では最短の4月9日(日本時間10日)に開幕は困難との見方が多数。 当初、開幕戦は3月26日の予定だった。5月下旬から6月くらいにまでずれ込むという声も出ている。
9月27日の最終戦を後ろにずらす案も浮上
長引けば、レギュラーシーズン162試合の消化は困難になる。ストライキの影響で開幕が遅れた1995年は144試合に短縮された。今回の延期を受け、MLBと選手会が協議し、9月27日の最終戦を後ろにずらす案も浮上したという。
トランプ大統領が「国家非常事態」を宣言。「今後8週間が重要」とした。カブスなどが本拠地を置くイリノイ州は5月1日までは試合中止か無観客での開催を求めている。MLBの選手はまだ感染者が出ていないが、エンゼルス・エプラーGMは電話会見で「手を洗うなど、健康を保つための努力をし続けることの大切さを強調している」。ほぼ全てのスポーツイベントが中止になっている米国で、長いトンネルは続いている。
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