新型コロナウイルス感染症対策のプロトコルに違反
『ワールド・チーム・テニス(WTT)7月12日~8月2日
ウェストバージニア州、ホワイトサルファ-スプリングスのグリーンブライアーで開催されている、男女混合のプロテニスリーグ『ワールド・チーム・テニス(WTT)』。この大会に出場していたアメリカのダニエル・コリンズは、新型コロナウイルス(COVID-19)感染対策のプロトコルを破ったことで、メンバーから除外されることとなった。
米テニスメディアのTENNIS.comによると、コリンズはプロトコルに違反して開催地であるウェストバージニア州のグリーンブライアーから離れ、また定められた新型コロナウイルスの検査を受けなかった。
今大会では、開催期間中に選手がグリーンブライアーの敷地内から出ることを禁じられており、屋内でのマスク着用、複数回のPCR検査の受診、一般客との社会的距離の確保など、様々な感染対策が施されていた。
WTTのCEOは「このプロトコルは、WTTにとって最も重要な選手、コーチ、スタッフの健康と安全を守るために、何度も何度も伝えてきた」「ここにいるすべての選手を守らなければならない。最も重要なことは、健康なまま(大会最終日の)8月2日を迎えることだ」とコメントしている。
26歳のコリンズは2019年オーストラリアン・オープンでノーシードから4強入りを果たし、世界ランク自己最高23位をマークした。
現在世界51位のコリンズは、今回のWTTでオーランド・ストームズに所属していた。今年のWTTはパンデミックを理由にアメリカ各地を転戦せず、7月12日から8月2日まで9チームをひとつの会場に集めて行われている。
コリンズは会場を離れ、車で2時間ほどの同州・シャーロッツビルを訪れていたようだ。そこは、彼女の母校であるバージニア大学の本拠地で、目的は食品やサプリメントの買い出しだったという。 コリンズのコーチを務めるジェイ・グッティング氏は、今回の決定の後に彼女と連絡を取り合ったようで、コリンズの様子について「当然のことながら、ひどく動揺していたよ」と述べている。
WTTは、ウェストバージニア州のリゾートで7月12日から8月2日までの3週間に屋外で行なわれ、各試合で最大500人の観客を受け入れることを計画している。
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