自身初 日本男子史上5人目 トップ50入り確定
最長身211センチで、世界54位のオペルカ ライリー・オペルカ(アメリカ)に、5-7、7-6(4)、2-6で敗れて準優勝
男子テニスツアー「デルレイビーチ・オープン」(アメリカ・フロリダ)は、23日(日本時間24日)にシングルス決勝が行なわれ、西岡良仁(ミキハウス)が第4シードのライリー・オペルカ(アメリカ)に、5-7、7-6(4)、2-6で敗れて準優勝となった。
身長差41センチに惜しくも敗れた。トップ100で最短身170センチで、世界63位の西岡良仁(24=ミキハウス)が、惜しくも自身2度目のツアー優勝を逃した。最長身211センチで、同54位のオペルカ(米国)に5-7、7-6、2-6で敗れ、大会としては08年錦織圭以来の日本人2度目の優勝はならなかった。
西岡は準決勝でフランスの新鋭ウゴ・アンベールから逆転勝利を挙げて、2018年深セン・オープンで優勝して以来の決勝進出を決めた。対するオペルカは、雨のため決勝と同日に準決勝を行なうスケジューリング。第2シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)との4-6、7-6(6)、6-3の2時間7分におよぶ激戦を制して、決勝の舞台にたどり着いた。
両者は前週に行なわれたニューヨーク・オープンの2回戦で対戦しており、その時は4-6、4-6で西岡が敗れている。その際には、西岡がSNSに写真をアップし、170センチの西岡と211センチのオペルカの41センチの身長差が話題になった。
オペルカはツアー屈指のビッグサーバー。加えてパワフルなフォアハンドを叩き込み、ネットに詰めてポイントを重ねていく選手。第1セット、西岡はラリーに持ち込んで、得意の戦術とフットワークで対抗する。オペルカの攻撃的なストロークもあり、先にブレークを許して2-4とされるが、セカンドサービスをしっかりとリターンしてラリーにつなげ、ブレークバックに成功しイーブンに戻した。
4-4のオペルカのサービスゲームでは、西岡にブレークチャンスが訪れるものの取り切れない。ネットプレーを絡めたり、鋭いバックハンドでパッシングを放つなど、お互いの持ち味を出し合いながら試合は進む。しかし、5-6西岡のサービスゲームで、オペルカの絶妙なアングルボレーやバックハンドのカウンターが決まり、西岡は5-7で第1セットを落とす。
第2セット2-3では西岡がブレークポイントを握られるピンチが訪れるが、オペルカのミスにも助けられてキープ。3ー4のブレークポイントもしのぎ試合はタイブレークへ。4-3オペルカのサービスでチャレンジに成功しミニブレーク。続くポイントでは鋭いリターンが決まり第2セットを奪取して、ファイナルセットへと持ち込んだ。
しかし、大事な第1ゲームをブレークされるスタートとなった西岡。オペルカはサーブ&ボレーもミックスしてきて、ブレークバックできず。2-4のサービスゲームもブレークされ、ツアー2勝目とはならなかった。
表彰式では、「史上2人目の日本人優勝者になりたかったので残念です」と悔しさを述べた後、「僕の名前を覚えてくれた人もいるかもしれません。次からは『YOSHI』と呼んでください」と、敗戦後にもかかわらず気持ちを切り替えて、観客にアピールしていた。
ただ、この準優勝で、17年3月に記録した58位の自己最高位を更新し、自身初のトップ50入りが確定。錦織、杉田祐一、松岡修造、添田豪に次ぐ、日本男子史上5人目のトップ50入りとなった。
なお、ダブルスで決勝に進出したマクラクラン勉/ルーク・バンブリッジ組は、ブライアン兄弟に6-3、5-7、5-10で敗れ、準優勝となった。
西岡良仁 自己最高48位へ
男子テニスの2月24日付ATP世界ランキングが発表され、デルレイビーチ・オープン(アメリカ/デルレイビーチ、ハード、ATP250)で準優勝を飾った西岡良仁は前回から15上げて自己最高の48位へ浮上し、初のトップ50入りを果たした。
その他の日本勢では、錦織圭が前回から1つ下げて31位へ後退した。
西岡良仁( にしおか よしひと) プロフィール
4歳でテニスを始め、中学3年でIMGアカデミーに留学。錦織圭を尊敬。18年9月にツアー初優勝。
生年月日 | 1995/09/27 |
---|---|
性別 | 男 |
身長 | 170cm |
体重 | 64kg |
所属 | ミキハウス |
学歴 | 青森山田高 |
代表国 | 日本 |
出身地 | 三重県 |
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます。
新型コロナ感染拡大 女子ゴルフ国内ツアー 開幕戦は史上初の4日間無観客に
興和「バンテリン」が渋野日向子とのパフォーマンスサポート契約
米女子プロゴルフツアー オーストラリア・オープン 原英莉花は25位
“師匠”ジャンボから“弟子”原英莉花へ「優勝争いを数多くできるよう」