大坂なおみ、全豪連覇へ好発進 強烈サーブでネット破壊も
【1月20日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)
1年前、全豪の歴史に残る名勝負を演じたセンターコートに大坂なおみが帰ってきた。「よそでは味わえない楽しい空気。メルボルンはツアーで1番好きな場所かも。」
2020年シーズン最初のグランドスラム大会、全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)が1月20日に開幕。日本勢は大坂なおみと、西岡良仁が初戦に登場し、それぞれ勝利を収めた。
大坂は5年連続の初戦突破
第3シードの大坂の初戦の相手は、世界ランク59位のマリー・ボウズコワ(チェコ)。今回が初対戦となったが、得意のサービスゲームをキープし続けるとともに計4本のブレークに成功し、6ー2、6ー4で下し、5年連続で初戦を突破した。2回戦で世界42位の 鄭賽賽(中国)と対戦する。
約1万5000人を収容するロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で80分の快勝を収めた大坂は、第2セットで強烈なサーブを放ってネットのベルト部分を破壊し、試合が数分間にわたり中断する場面もあった。
前年女王の大坂は試合後のインタビューでは、「本当にタフな試合で、落ち着いてプレーするのに苦労した」としつつも、スタジアムを埋める観客へ向けて「私のために来たのではないかもしれないけど、応援してくれてありがとう」と笑いを誘うなど、大坂らしいチャーミングなコメントをしてみせた。
西岡は4年連続初戦突破
15番コートに登場した西岡は、世界40位のラスロ・ジェレ(セルビア)と対戦。ジュニア時代からの仲で、過去にはダブルスでペアを組んだこともあるというジェレに「少し固くなってしまった」という西岡だったが、6-4、3-6、6-2、7-6(1)で勝ち切った。
「いかにして勝つか、ということを毎セット考えながらプレーしていた」という西岡は、得意のフォアハンドのムーンボールに、バックハンドのフラットを織り交ぜる、チェンジオブペーススタイルでジェレを翻弄。4年連続での全豪オープン初戦突破となった。
2回戦の相手は世界32位のダニエル・エバンス(イギリス)で、格上との対戦が続く。厳しい戦いが予想される西岡だが「ムーンボールを上手く使って、相手のペースを崩していきたい」と、あくまで自身のプレースタイルを貫く姿勢だ。初の四大大会3回戦進出へ向けて意気揚々。
20日にはこの他、伊藤竜馬、日比野菜緒が登場する予定だったが、降雨のため試合は21日に順延となった。
1月20日(月)の日本人結果
ロッド・レーバー・アリーナ
第1試合/大坂なおみ(日清食品) 6-2 6-4 M・ボウズコワ(チェコ)
15番コート
第1試合/西岡良仁(ミキハウス) 6-3 3-6 6-2 7-6(1) L・ジェレ(セルビア)
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