東京五輪・パラリンピック開催がさらに危うく?
世界各国で競技の中止や延期などが続く中、東京五輪・パラリンピック開催がさらに危うくなった。 ギリシャで始まった東京五輪の聖火リレーが止まった。
ギリシャのオリンピック委員会は12日に始まった東京オリンピックの聖火リレーについて13日、セレモニーの会場に多くの観客が集まったことから新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、それ以降の国内でのリレーを中止すると発表 した。12日からギリシャ・オリンピアで始まったが、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中で、13日に多くの観客が沿道に集まり、危険性が高いと判断された。
12日にはIOCのバッハ会長に注目の発言があった。ドイツの公共放送ARDのインタビュー番組で、五輪開催の是非について「WHOの助言に従う」とした。世界最大のスポーツイベント開催の決定権を握るトップが示した新たな判断基準。7月24日の五輪開会式を見据え「約4カ月ある。五輪を大成功に導くため、この時間を使う」と訴えたものの、中止や延期の可能性も否定しなかった。もはやIOCなどの意向だけで開催を決断することが困難な状況をうかがわせた。 アテネでの引き継ぎ式は19日に無観客で実施され、20日に専用機で日本に到着する予定には現時点で変更はない 。