事前入金不要 1%ポイント還元の特典も
クレジットカードを用いて投資信託や株式を購入、決済できるサービスが増えています。取引口座へ事前に入金しておく手間が不要です。しかもポイントをためることができます。
クレディセゾンのサービス セゾンポケット
クレディセゾンは11月、同社発行のセゾンカード、UCカードの保有者向けに投信・株式を毎月積み立てるサービス(セゾンポケット)を始めました。購入代金をクレカで決済するので通常の株式取引のような面倒な事前の入金作業(手続き)が一切不要です。6回積み立てたときの合計額に対して5000円ごとに1ポイント(5円相当)が還元される特典があります(通常のクレカポイントは付きません)。
手持ちの永久ポイントを投資資金に充当することも可能です。投信はセゾン投信が運用する2種類の国際分散型のファンドから選び、月1000円の少額購入も可能です。株式は100銘柄を超える日本株から選び、月5000以上の金額を指定します。
tsumiki証券のサービス
投信のクレカ決済は18年8月、tsumiki証券が始めています。丸井グループのクレカ、エポスカードを使い、月3000円~50,000円を積み立てるサービスです。年間の投資額に応じてポイントが1年目に0.1%、2年目は0.2%、5年目以降は0.5%たまります(通常ポイントは付きません)。
楽天証券のサービス
楽天証券は18年10月から投信のクレカ決済サービスを始めています。楽天カードを使って投信を毎月積み立て、決済額に応じて1%分のポイントを獲得できます。
小口で始められるので初心者も活用しやすい
年金の老後2000万円問題を機に資産形成への関心が高まっています。クレカ決済サービスは小口で始められるので初心者も活用してみてはいかがでしょうか。
老後2000万円問題とは
金融庁の金融審査会がまとめた報告書によりますと、収入を年金のみに頼る無職世帯のモデルケースでは、20~30年間の老後を生きるために約2000万円の老後資金が必要になるとされています。総務省などが実施した調査によると、夫が65歳以上、妻が60歳以上の無職世帯における平均的な実収入は月額約21万円ですが、消費支出は26万4,000円ほどになるとみられています。毎月約5万円の赤字が出ることになります。30年間で、5万円×12カ月×30年=1,800万円の赤字が出る計算です。この赤字分は貯蓄から補填する必要があるだろう、というのが報告書に書かれた内容です。
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