前田 穂南 Honami Maeda のプロフィール
女優 鈴木保奈美から穂南(ほなみ)
両親がドラマ「東京ラブストーリー」のファンで、ヒロイン役だった女優鈴木保奈美と同じ読み方の「穂南」と名付けた。
高校3年で1500mインターハイ優勝
中学から陸上を始め、大阪薫英女学院高では、3年時に1500mでインターハイ大阪府大会を制した。
しかし、全国高校駅伝では3年間補欠登録だった。
18歳で実業団の天満屋に入社
当初は大学進学予定だったが「やるからには上で戦いたい」と、2000年シドニー五輪から4大会連続で代表選手(シドニー・山口衛里、アテネ・坂本直子、北京・中村友梨香、ロンドン・重友梨佐)を輩出した実業団の名門・天満屋の門を18歳でたたいた。
トップ選手にもまれながら弱点だった体幹を鍛えたことで、長い手足を操り無駄のない理想のフォームが身についた。
入社2年目の2016年に急成長を遂げ、ロード種目で頭角を現す。
MGCファイナリスト女子第1号
初マラソンとなった2017年大阪は2時間32分19秒(12位)。同年夏の 自身2度目のレースとなった 北海道を2時間28分48秒の自己新記録で優勝し、MGCファイナリスト女子第1号となった。
1月28日には大阪国際女子マラソンに出場し、自己記録を一気に5分も縮める2時間23分48秒の好記録をマークして2位の成績を収めている。
第23回世界ハーフマラソン選手権代表
2018年は、大阪で自己記録を大幅に更新する2時間23分48秒で2位に。3月には初の日本代表に選出されて世界ハーフ(スペイン・バレンシア)に出場し、1時間12分9秒・ 35位 。秋にはベルリンで2時間25分23秒・7位の成績を残すなど躍進を続けている。
MGC優勝。女子マラソン東京五輪代表に内定
東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が15日、東京都内であり、女子の前田穂南(23)=天満屋=が2時間25分16秒で優勝し、代表に内定した。20キロ過ぎからスパートして独走状態に持ち込み、自身初の五輪代表切符をつかんだ。
18キロ過ぎで前に抜け出し、20キロ以降は独走する圧倒的な強さを発揮。試合後の会見で戦略を問われると「仕掛けはあまり考えてなかったです。いつのまにか後ろの選手がいなくなっていました。誰か来るかと思って仕掛ける準備はしていたけど、来なかったです」と首を傾げた。
天満屋からはシドニー五輪以来5人目の代表内定
00年シドニー五輪から4連続で五輪代表を輩出した天満屋は8年ぶり5人目となる代表内定で名門の底力を見せつけた。
天満屋(てんまや)女子陸上部
江戸後期に創業した老舗百貨店が1992年(平4)4月に岡山市を拠点に創部。10年全日本実業団対抗女子駅伝で悲願の初優勝。五輪女子マラソン代表は00年シドニー大会に山口衛里が初選出され、今回の前田穂南で5人目。選手は主に岡山市で社業と兼務。
MGCに出場したもう1人の小原怜も五輪選考で有利になる3位となった。女子陸上部監督の武冨豊監督(65)「ゴルフの渋野日向子選手に負けないような結果を出せて良かった」と、拠点とする岡山の人気者を引き合いに喜んだ。
増田明美 命名 「ド根性フラミンゴ」
ピンクのユニフォーム、長い手足、泥臭い練習を厭わないことから命名したという。ただし前田本人からは非公認(9月16日時点)
基本情報
所属 | 天満屋 |
出身地 | 兵庫県 |
生年月日 | 1996年7月17日 |
身長 | 166cm |
体重 | 46kg |
出身校 | 園田東中(兵庫)→大阪薫英女学園高(大阪) |
趣味 | 走ること |
オフの過ごし方 | お出かけ、部屋の掃除 |
スポーツ | バスケットボール |
一番思い出に残っているレース | 2017年 北海道マラソン |
一番悔しかったレース | 2018年 大阪国際女子マラソン |
記録
種目 | タイム |
1500m | 4分28秒15 |
3000m | 9分23秒06 |
5000m | 15分38秒16 |
10000m | 32分13秒87 |
ハーフマラソン | 1時間09分12秒 |
マラソン | 2時間23分48秒 |
主なタイトル
年度 | 大会名 | 順位 |
2017 | 北海道マラソン | 優勝 |
2018 | 大阪国際女子マラソン | 2位 |
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