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「私はずっと自分の無実を信じてきた 」8年間資格停止の孫楊が怒りの猛反論!

東京五輪出場は不可能に、各国も続々反応

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は競泳男子の孫楊(中国)に対して、8年間の資格停止処分を言い渡した

  競泳男子の五輪金メダリストの孫楊(中国)は28日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)からドーピング違反で8年間の資格停止処分を科された。CASが公式サイトで発表したが、各国メディアは「疑惑の中国人スイマーのキャリア終了」「孫に鉄槌下る」と速報している。

 英公共放送「BBC」は「3度の五輪王者孫楊は2018年9月のドーピングテストを逃れたことで8年間の資格停止処分に。この中国人スイマーは議論まみれだった」と速報した。

 現地2月28日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は競泳男子の孫楊(中国)に対して、8年間の資格停止処分を言い渡した。2012年のロンドン五輪と16年リオデジャネイロ五輪で合計3つの自由形金メダルを獲得した28歳にしてみれば、事実上の引退勧告だ。もちろん今夏の東京五輪にも出場できない。

 世界アンチ・ドーピング機関(WADA)がCASに告発していたのは、孫楊のドーピング妨害疑惑だ。2018年9月に同選手の自宅で行なわれた抜き打ちの検査で、ドーピング検査官が一度は採取した血液の容器を、孫楊のボディーガードが金づちで破壊したとされている。国際水泳連盟(FINA)はいったん「無罪」と認定し、その後も孫楊は国際大会への出場を続けていたが、今回ついにWADAの申し立てがCASによって認定され、厳しい処分が下ったのだ。

孫楊は中国版ツイッター「ウェイボー」で怒りの声明を発表

 この裁定に対して、孫楊は中国版ツイッター「ウェイボー」で怒りの声明を発表した。「私はずっと自分の無実を信じてきた。だからCASが出した結論が理解できないし、ショックで、怒りがこみ上げている」と綴り、次のように続けた。

ルールに従ってスイス連邦最高裁判所に提訴する

「ドーピング検査には常に誠意を持って協力していた。あのときの検査官は正当な資格を有していなかったため、私は血液採取自体に応じるべきではなかったと悔やんでいる。弁護士と協議し、ルールに従ってスイス連邦最高裁判所に提訴することにした。もっと多くの人びとに真実を知ってもらいたい。私は無実だ! 真実はきっと嘘を暴くはずだ!」

 孫楊の声明を受けて、中国水泳連盟も同様の主張を展開し、サポートを公言している。

 なにかと尊大な振る舞いが物議を醸してきた孫楊。今回の容器破壊事件が発覚後、競泳界では“反・孫楊”のムードが一気に高まった。昨年の世界選手権では優勝した孫楊に対して、銅メダリストの選手が同じ表彰台に上ることを拒否。孫楊が「なぜだ!」と恫喝まがいの行為に出て騒動に発展した。「日本の国歌は耳障りだ」などと発言し、その後謝罪に追い込まれた過去もある。

 はたして3つの金メダルを母国にもたらした“英雄”はこのまま競技生活にピリオドを打つのか。孫楊の言葉通り、CASの規定には「30日以内ならスイス連邦最高裁判所に異議申し立てができる」と記されている。

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