女子ゴルファー 古江 彩佳 Ayaka Furue のプロフィール
『富士通レディース 2019』で 史上7人目のアマチュア優勝
LPGAツアー第33戦『富士通レディース 2019』)、古江彩佳が史上7人目のアマチュア優勝を飾った。
首位から1打差の2位スタート。6バーディー、1ボギーの67をマークした。2打差の2位タイは稲見萌寧、三ヶ島かな。
LPGA最終プロテスト免除でプロ入り
優勝により“プロ宣言”が可能になったため、11月5日から始まる最終プロテストも回避した。「プロテストはしびれると思うので、運が良ければ優勝したいと思っていました。ほっとしています」。1次、2次とプロテストを通過してきたが、「ふつうの試合とは違うと感じていました。失敗できない恐さはある。それに比べれば今日の方が楽だったかもしれない」と安どのため息をつく。
このあとは、LPGAへの入会申請を行い、理事会による審議、承認を経て正式なプロゴルファー古江が生まれる。あらたなヒロインの誕生に、国内女子ツアーはますます盛り上がりを見せそうだ。
勝利を手繰り寄せたのは、プロをも圧倒した攻めのスタイル。7番で首位の三ヶ島かなをとらえた。それでも冷静沈着。スキを見せない。「これで良し、という感覚はまったくない。まだ残りホールがある。もっと、もっと…」。自身の課題は、これまでのV争いで経験した後半のスコアだ。
「13、14番でバーディーがとれた。何か、今までとは違う感じが…。でも、最後まで攻める気持ちでプレーできたと思います」という。もちろん、2位へ3打差で迎えた18番も果敢に攻める。残り172ヤードの第2打を、「アゲンストの風を強く感じた。だから、4Uで185ヤード打てばいい。それにしても、まさか(グリーンを)超えるとは…。ボギーなしで終わりたかったけど、逃げるわけにはいきません」。3日間、唯一のボギーの舞台裏を語っている。
宮里藍が、目標とする選手。「同じように、アマチュア優勝できたことは、本当にうれしい。私も、ジュニアゴルファーが憧れるプレーヤーになりたいです」。無限の可能性を秘め、飛びっきりの笑顔で答えた。
2000年度生まれのミレニアム世代
「ミレニアム(世代)の中でも一番になりたい。意識しないで、集中して攻め続けたい」と最終日、ツアー史上7人目のアマチュア優勝を目指していた。
152センチと小柄だが、精神力の強さはピカイチだ。「ノーボギーが、すごくうれしい」と控えめな口調でも、プレーは積極果敢。2日目の前半の9ホールは5バーディーを奪った。「完璧に近かった。追い上げることが好き。おかげでいいプレーができた」と話した。
この日は、ショットが安定して、ピンチらしいピンチがない。最も長い、パーパットは12番。しかし、約1メートルで当然のように落ち着いていた。ただし、後半を振り返ると、「なかなかパーオンができなかった。バーディーも少ない。悔しかった」と反省を忘れなかったのが、最終日の勝因の一つだろう。
2019年 ローアマチュア6回
今シーズン、LPGAツアーへ10戦出場し、ローアマチュア獲得は6回。最終日、最終組のプレーは6月のリゾートトラストレディス以来、2度目である。前回は2打差の3位。
「周囲に圧倒された。後半、スコアを伸ばすことが今回、克服したい課題のひとつです」と自身へ、言い聞かせるように語った。
ゴルフは3歳から
3歳から競技を始め、2017年「トヨタジュニアW杯」で日本代表入り。個人戦で4位に入る活躍を見せ、日本のチーム戦2位に貢献。ともにナショナルチームで活躍した安田祐香は兵庫・滝川第二高で3年間クラスメイトだった。19歳で臨んだ19年「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマチュア優勝を遂げてプロ転向。同年プロとしては4試合の出場ながら、フェアウェイキープ率80.22%、パーオン率78.63%といずれもツアー1位に相当する数字を記録した。憧れの選手は宮里藍。歌手・浜崎あゆみさんの大ファン。
JLPGAツアー 2022年度
2020年9月21日更新 LPGA賞金ランキング対象トーナメント(LPGAツアー競技)
年間獲得賞金ランキング 6位 年間獲得賞金 ¥24,032,000
優勝回数 0 試合数 6
年間トップ10回数 2(3位)
2020年度出場資格 シード
基本情報
所属 | フリー |
出身地 | 兵庫県 |
生年月日 | 2000.05.27 |
契約 | クラブ:ブリヂストン ボール:ブリヂストン ウェア:VIVA HEART シューズ:ブリヂストン |
身長 | 153cm |
体重 | 54kg |
血液型 | O型 |
出身校 | 滝川第二高等学校(兵庫県) |
入会日 | 2019年10月23日(91期生) |
スポーツ歴 | 水泳 |
趣味 | ドライブ 音楽鑑賞 |
好きな色 | ピンク |
ゴルフ歴 | 3歳〜 |
師弟関係 | 古江芳浩 |
2020年度ツアー成績
開催月日 | 大会名 | 順位 | Score | Total | 賞金 |
---|---|---|---|---|---|
06/25-06/28 | アース・モンダミンカップ | 17T | -6 | 282 | ¥2,136,000 |
08/14-08/16 | NEC軽井沢72ゴルフトーナメント | 14T | -6 | 210 | ¥976,000 |
08/27-08/30 | ニトリレディスゴルフトーナメント | 予選落ち | +6 | 150 | ¥0 |
09/4-09/6 | ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント | 2T | -1 | 205 | ¥4,740,000 |
09/10-09/13 | 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 | 18T | -4 | 284 | ¥1,780,000 |
09/18-09/20 | 第51回デサントレディース東海クラシック | 優勝 | -15 | 201 | ¥14,400,000 |
2020年度記録
記録 | DATA | RANK |
---|---|---|
平均ストローク | 70.1053 | 3 |
パーオン率 | 73.0994 | 15 |
平均パット数(パーオンホール) | 1.7760 | 10 |
平均パット数(1ラウンド当たり) | 29.1579 | 16 |
パーセーブ率 | 92.6901 | 1 |
平均バーディー数 | 3.1579 | 37 |
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