スマイリングシンデレラ渋野日向子快進撃の２０１９年│e-Tokyo2020

1 シブコフィーバーで全３９試合のギャラリー数は１０年ぶりの６０万人超え
- 1.1 渋野日向子　シンデレラダイアリー

シブコフィーバーで全３９試合のギャラリー数は１０年ぶりの６０万人超え

　６０万人超えは１０年ぶりで、１９９２年の約７１万人に次ぐツアー史上２番目の多さ。海外メジャー女王が戦うツアーの評価が高まり、すでに発表された来季の試合のうち５試合が増額に。

　２０１９年、全英優勝、国内４勝の「スマイリングシンデレラ」渋野の活躍にかき消された印象もある１９９８年度生まれの「黄金世代」だが、渋野のほかにも、河本結、原英莉花、小祝さくら、浅井咲希がツアー初優勝、昨季プロ初優勝した勝みなみは２勝、米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗は日本女子プロ、日本女子オープンの国内メジャー２連勝を飾るなど、この世代で計１２勝。ツアーを席巻する勢いは変わらない。

　来季の賞金シード５０人は平均２６・３歳で、この２０年で最も若い顔ぶれ。１０月の富士通女子では１９歳の古江彩佳が史上７人目のアマチュア優勝を果たし、そのままプロ転向してツアー選手権では渋野と並んで２位に入り、わずか４試合で２０００万円を稼ぐなど次世代の台頭も盛んだ。

渋野日向子　シンデレラダイアリー

３月		今季初戦ヨコハマタイヤＰＲＧＲで６位（最終日同組で回った鈴木愛の逆転優勝を目の当たりに）
４月		ＫＫＴ杯バンテリンで初日８１の最下位から６６、６８と急回復で２０位「今年の快進撃の始まりはあの試合から」（渋野）
５月	国内１勝目	国内メジャー、ワールドツアーレディースを大会史上最年少でツアー初Ｖ「新元号、令和になった実感は少ない。でも、日本人のメジャー優勝は久々です。ただ、私で良かったのでしょうか？」（渋野）「ＬＰＧＡアワード２０１９」ベストコメント受賞
７月	国内２勝目	新規大会、資生堂アネッサを荒天の中逆転優勝「今季の目標を賞金１億円」（渋野）と上方修正
８月	全英優勝	全英女子オープンを初出場初優勝、海外メディアが笑顔のプレーを「スマイリングシンデレラ」と絶賛
９月	国内３勝目	デサント東海で８打差を逆転優勝、ツアー１年目での１億円突破は宮里藍以来
１１月		伊藤園で３月以来の予選落ちに涙「賞金女王ってもう私の口から言っちゃいけないな」（渋野）
	国内４勝目	翌週の大王製紙で７位から逆転優勝、賞金女王に望みをつなぐ
		最終戦のツアー選手権は２位、逆転賞金女王はならず「すっきり。まだ１位になるのは早い」