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今季も未勝利の松田鈴英のオフの課題は白米を食べること

1日5食で“ベスト体重キープ”に取り組む理由

 2017年LPGAプロテストでトップ合格ながら今季まで未勝利

 2017年LPGAプロテストで堂々のトップ合格。2017年合格組は、他に 吉本 ひかる(7位タイ)、新垣 比菜(9位タイ)、勝 みなみ(9位タイ)、小祝 さくら(19位タイ) など総計22人。

 このうち新垣 比菜 がLPGAツアー1勝、 勝 みなみ が同3勝と先を越されているだけに、プロテストトップ合格でありながらツアー未勝利の松田は、これ以上水をあけられたくないところなのだが。今季、初優勝を期待されながら達成できなかった。

シーズン中に体重が7キロも落ちてしまった

 このままではいけない。何かを変えなければ来季も優勝などできない。

 「今年は悪すぎました。来年は、初優勝はもちろん、1勝だけじゃなく、2勝ぐらいは必ずして、しっかり結果を残せる準備をオフにしたいと思っています」

 そう話す松田はさっそく食事面から「改革」に乗り出しているという。

 それは食事面の改善。昨年途中まで、主食はご飯ではなく、パンに偏り過ぎていたと話す松田。理由は白いご飯の味がどうも苦手というもの。ただ「やっぱりパンだと(ラウンド中)お腹が空く」のに加え、シーズンに入ると体重が4~5キロ減ってしまうという。

体重が減ると同時に飛距離が落ちる

 体重が減ると同時に飛距離も落ちてしまうのが不調の原因だったという。

 今シーズン、持ち味でもあるドライバー平均飛距離は253.41ヤード(3位)と昨年の248.01ヤード(8位)から向上したが「もっと伸ばせた」という思いがある。

 「開幕の『ダイキンオーキッドレディス』では体重が64キロで飛距離も270ヤードを超えるぐらいだったんですけど、シーズンが進むにつれて体重も落ちて(シーズン中盤前の)『中京テレビ・ブリヂストンレディス』のときには57キロまで落ちて、飛距離も240~250ぐらいまで落ちてしまったので。スウィングもすぐブレるようになるし、安定性も失われていましたね」

「1日5食」をノルマに体重減を防ぐ取り組みを始めた。

「(同じブリヂストン契約プロの)宮里藍さんからも『食べる量は自分のペースでいいから食べられるときに、何回かに分けて食べたほうがいい』とアドバイスを頂いたので。3食分は必ず、オフは体重を増やしておきたい時期でもあるので、5回ぐらいに分けて食事を取るようにしています」と今オフは62キロをベスト体重に設定し“食トレ“を実践中だ。

 「これまで焼き肉以外は、白いご飯自体が『無理』だったんですけど、少しづつ(ご飯の友が)増えてます。明太子、昆布、韓国のり……これと一緒ならば、白いご飯に味がついて食べられるようになっているので。食べられる(つけあわせ)範囲はどんどん増やしていきたいですね」

 今オフは1日5食を最低ノルマにすべく、現在は「親子丼」や「炊き込みご飯」など、「米」の取り方を工夫し、徐々に白米摂取の幅を増やしていっているという。

シーズンを通してベスト体重をキープできれば、2020年東京オリパラのシーズンでツアー初優勝も手中にできるはずだ。

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