女子ダブルスとの二冠を達成
天皇杯・皇后杯 2020年全日本卓球選手権大会」<1月13~19日/大阪> 大会最終日の1月19日、女子シングルス決勝で早田ひな(19歳=日本生命)が、東京五輪代表の石川佳純(26歳=全農)をゲームカウント4-1で破って、悲願の初優勝。女子ダブルスとの二冠を達成した。
決勝は石川が5度目の優勝、早田は初優勝を狙う一戦だった
サウスポー対決となった決勝で、東京五輪代表・石川佳純(26)=全農=を4―1で下した。早田と石川は全日本選手権で3年連続の対戦。一昨年は石川、昨年は早田が勝利していた。
サウスポー同士の2人は前回大会のベスト16で対戦し、早田が4-1で石川を下している。この決勝は石川が5度目の優勝、早田は初優勝を狙う一戦だった。
第1ゲームは早田が強烈な両ハンドで6-1としてから石川が小さな展開で7-8まで追い詰めるが、ここで緩めのバックハンドを使い石川の待ちを外した早田が11-7として先制する。
第2ゲームは早田がバックハンドを主体に組み立てて優勢を築き、最後も石川のループドライブをバックストレートに跳ね返して11-9で連取し、第3ゲームも自在のサーブレシーブに加え、後陣からフォアドライブで得点するなど早田らしい規格外のプレーが出て11-4で圧倒する。
第4ゲームも早田がリードするが、やや攻め急ぎやサーブミスが出て石川が逆転し、最後はバックの打ち合いを取った石川が11-9で取り返すが、第5ゲームは持ち前の両ハンドで早田が石川を終始リードし、石川は開き直ったような一発強打で迫るも届かず、最後は早田がバックハンドで11-8とし、ついに栄冠をつかんだ。
2000年生まれの「黄金世代」の中で、伊藤美誠(スターツ)が2度、平野美宇(日本生命)が1度優勝している全日本をまだ獲っていなかった早田。未完の大器がとうとうそこに肩を並べた。
目標としていた東京五輪代表を逃したが、再出発の舞台で五輪シングルス代表二人を撃破し、全日本の頂点に立った。
早田ひなのコメント
(準決勝で勝った伊藤に)結果で恩返しできて良かった。伊藤選手は常にダブルスで組んでいて、試合のときはライバルとして美誠の存在があったからこそここまでこれた。これを糧にして頑張りたい。(決勝の)石川選手は何度も優勝を経験している選手。私はしっかり楽しむこと、初めて対戦する気持ちで向かっていった。(決勝は)むちゃくちゃ楽しかった。オリンピックには選ばれていないけど、2020年の1年のテーマは「挑戦」を掲げているのでいろんなことに向かっていきたい。
【全日本卓球選手権大会】
<女子シングルス決勝> スコア
早田ひな 4ー1 石川佳純
11-7/11-9/11-4/9-11/11-8
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