エリートのみ200人規模で実施
男子は東京五輪代表選考会を兼ねている
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、東京都と東京マラソンを主催する財団は17日、3月1日の大会について、一般参加者の出場を取りやめ、エリート選手のみで実施すると決めた。東京マラソンの定員は約3万8000人だが、大幅に規模が縮小される。男子は東京五輪代表選考会を兼ねている。
大勢のランナーや沿道の観客らが密集する場所が多いため、感染リスクが高くなると想定される。大会を支えるボランティアへの対策も今後検討を進める。
男子は2時間21分以内、女子は2時間52分以内を記録した選手限定
エリートでの参加は2017年2月以降に、男子は2時間21分以内、女子は2時間52分以内を記録するなどした選手に限られる。男女合わせて200人規模となる見込み。車いすの部もエリート選手に限られ、男女計30人が出場見込み。
大会には、東京五輪の男子代表を目指す日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)や前日本記録保持者の設楽悠太(Honda)、18年アジア大会金メダリストの井上大仁(MHPS)らが出場する予定。
すでに中国在住のランナーに参加の自粛を呼びかけ、見送った選手には来年の大会の出場権を優先的に与える方針が示されている。また、受付会場に消毒液を配備し、希望者にはマスクも配布する。東京駅前のゴール地点ではウエットティッシュも配るなどの対策を立てていた。
日本国内で感染が拡大し、感染経路が不明なケースもあることなどから、大会運営について関係者らから懸念の声があがっていた。
一般参加者とりやめによる参加料返金せず
取りやめによる参加料の返金はなく、来年の出走権が与えられるが、再度、参加料が必要になる。フルマラソンの参加料は国内ランナーが1万6200円、海外ランナーは1万8200円。
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